「論理・表現」?

出版社の営業担当者がぼちぼちと来校するようになってきた。「論理・表現」という科目の教科書がどういう内容になるのか尋ねているのだけれど、ほとんど情報が入ってこない。今日の某社の営業担当者は昔からの付き合いで、「よくわからないんですよ」と言いながらも、いろいろと教えてくれた。詳細はここでは書かないけれど、相変わらず、文科省は地に足がついていないという印象。もっとも、うまく教科書を編集してくれたら、それなりに面白い教科書ができそうな気がしないでもない(と言いながら、あまり期待はしていない、悪いけど)。特に「論理・表現II」や「論理・表現III」は、見本ができてくるのはずっと先のことになるので、例によって「I」はそれなりに力を入れて作るけれど、「II」や「III」で一気にクオリティが下がるという教科書も出てくるのだろうなぁ、などと思ったり。英コも含めて、小学校で英語が教科化されることに伴って、高校の教科書はこれまでより難しくなるらしい。英語を教える学年が早まるのだから、定着するのも早まるだろうという発想はあまりにも単純だ。むしろ、二極化することが予想されるので(その理路は面倒だから書かない)、多くの高校では現在よりも定着度の低い生徒が入学してくるはずだ(たぶん、間違いない)。それで教科書が難しくなってしまったら、もはや教科書なんて無用の長物になりかねない。でも、それで表面的にミスマッチが生じないのは、高校現場で生徒の学力に見合っていない教科書が使われている学校が多いから。なかなかうまくいかないものだ……。