途中経過

前期中間時点での成績個票を配布した。年度当初に案内していた通り、試験の得点だけでなく、小テストやら、生徒間の相互評価やら、生徒自身の振り返りやら、6つだったか7つだったかの評価項目をポイント化して、その合計ポイントに基づいて評定が決まる仕組みになっている。

 

相互評価や自己評価で、実際よりも高い評価をつけたり低い評価をつけたりする生徒がいるのではないか、という懸念を耳にするのだけれど、意外なほど順当な評価が行われているように思われる。確かに、高すぎる評価や低すぎる評価はあるのだけれど、直観的にはそういうことをしているのは5%くらいの生徒で、その辺は教科担任の裁量の範囲で最終的に調整可能だと考えている。

 

すべての項目を集計するのは結構大変な作業なのだけれど、夏休みに入る前に自分がどの項目でもっと頑張れば評価が上がるのかということを知ってもらおうという趣向。なかなか刺激なデータだったようで、その後の授業に臨む姿勢に明らかに変化が見られた生徒もいたし、Reflection Sheetに「○○をもうちょっと頑張ろうと思った」と書いてくれた生徒もいた。そういう生徒が何人かいてくれれば、時間と手間とをかけた甲斐があったというものだ。

 

この試みは現任校では最初になる。なかなか手間のかかる作業なので、これまでは同じ学年を担当している同僚のコンセンサスを得られなかった。動機付けにも有効だと思うのだけれど……。今年度は、僕がひとりで担当しているので、手間さえ厭わなければ何でもトライできる。