新しい段階へ

先行するクラスでは、「意味順」で基本的な英文を産出するという訓練を一応は終えて、いよいよ本来の英語表現の授業でやりたかった活動に入った。前任校でやっていたスタイルなのだけれど、現任校ではコンセンサスを得られず導入できていなかった。今年度は僕がひとりでこの科目を担当しているのでやりたい放題。というわけで、満を持しての導入となった。

 

まずは、トピックに関連する表現の導入。実は、ここで想定外のことが起きる。日本語付きの例文を見せながら簡単に解説をしたあとで、日本語を与えた上で同じ表現を用いた英文の空欄を補充するという、割と見え見えの活動だったのだけれど、なかなか空欄が埋まらない。英文で使われている単語が、日本語のどれに相当するのかわからなかったか、あるいは、日本語の言い回しをちょっと変えたために何が求められているかわからなかったか。なかなか手強い。

 

その後は、ALTと僕がゆっくりめに読み上げたパッセージを聴きメモを取る。その後、メモを参考に英文を再現するという活動。要するにdictoglossをやりたかったのだけれど、残念ながらグループワークができない現状なので、何となく、周りの生徒と情報交換をするという形に。時間が足りなくて中途半端に終了。残念。

 

次回は、dictoglossの続きをやって、それをモデルにして同じトピックについて自分自身のことを語ってもらう。もっともコロナ騒動のせいで、やりたかったことをすべてやれるわけではないのが、かえすがえすも残念。さて、dictoglossが機能するのか、その後のスピーキングにつながっていくのか。とても不安なのだけれど、一方で淡い期待もないわけではない。

 

他のクラスは、まだ「意味順」が終わっていないので、2コマ遅れくらいでこの活動に入ることになる。先行しているクラスでの活動を見ながら、いろいろと手を加えていかなければならない。