分散登校終了

今年度から本格的に「意味順」を導入した。実は教材は数年前に完成していたのだけれど、1年生の担当ではなかったり、同じ科目を担当する同僚とのコンセンサスが得られなかったり、ずっと日の目を見る機会がなかった。英語の苦手な生徒を集めた勉強会や、個別に相談に来た生徒たちには使っていたのだけれど、授業で使うのは初ということになる。長かった。

ようやく日の目を見ることができると思ったのだけれど、コロナ騒動で授業がなくなってしまい、苦労して作った教材は課題としてやってもらうことになった。残念。残念。本当に残念。

僕の作った教材はPart 1からPart 3まであるのだけれど、とりあえず、Part 1(=A4両面10枚分)はすべて課題としてやってもらった。分散登校が始まって、Part 1の復習をちょっとだけやりつつ、Part 2を黙々と進めている。授業が始まったとは言え、コロナ騒動のおかげで制約がやたらと多くて、当初予定していたペアワークもグループワークもできないし、音読すら躊躇われる(やっちゃってるけど)。どうにも思うようにはいかない。

とりあえず現在は、ざっくりと文法の説明をして、「意味順」で英文を作ってもらって、意味順訳と英文を板書してもらい、全体で鑑賞するという流れでやっている。今のところは生徒も何とかついてきている感じ。

「意味順」は英語表現Iの授業で行っている。大きな声では言えないけれど、教科書を使うつもりは毛頭ない。「意味順」が終わっても、教科書はやらない(教科書をやっても、うちの生徒が英語ができるようになる気がしない)。

週末課題ってのもやっているのだけれど、前任校でやっていたReflection Sheetというのを復活させた。いわゆる総合問題集をやってもらっているのだけれど、解答・解説も渡してしまっているので、当然、答えを写して提出してくる生徒もいる。でも、このReflection Sheetが、ある意味で、丸写しへの抑止力となっている面もあり、また、生徒とのコミュニケーション・ツールとしても機能している。分散登校が始まって、ようやく回収できたのだけれど、Reflection Sheetは同僚にも好評で、僕としては大変にありがたい。

6月からは、分散登校から通常に戻る。様々な制約がありながらも、生徒の状況を把握できる人数だったものが、一気に倍の人数になるわけだ。どうなることやら。