再話の話(1)

コ英IIで再話をやっている。いくつかの角度から英文を聞いたり読んだり音読してもらったりして、指導書の日本語訳を見ながら英文を再生してもらっている。その後、各段落に見出しをつけてもらい、その見出しを見ながらペアで再話をするというのが基本的な流れ(その後に、要約を書いてもらっている)。

見出しについては、とんでもなく的外れな見出しを書いている生徒もいるので、比較的よくできた見出しを書いている生徒に板書してもらって、全体にフィードバックをしている。このフィードバックがはまると、再話のクオリティがぐっと上がったりすることもある。うまくいかないことの方がずっと多いけれど。

再話の制限時間は1分としている。聞き手はカウンタを持って話し手の発話語数をカウントする。発話語数をカウントすることで、話し手が聞き手に聞こえるようにクリアに喋り、聞き手は話し手の話をよく聞くようになった。

さて、ひとりが話し終わったら、ペアで相談するための時間を取っている。「こう言いたかったんだけど、どう言えばよかったんだろう」「そこ、文法的におかしくなかった?」などピア・フィードバックのような形で振り返ってもらいたい(けど、こちらの意図したようにできているペアはそれほど多くはない)。

交代して第2ラウンドを行うわけだけれど、生徒数が奇数だと3人のグループができてしまう。その場合は第3ラウンドをやっている。他のペアは発話語数の少なかった方が再度挑戦。

その後、相手を替えてもう一度。1回目は隣同士のペア、2回目は前後でのペアを使うことが多い。3回以上やる時には、ローテーションさせたり、列を入れ替えたりするのだけれど、今のところはこれで十分かな。(つづく)