新課程の教科書

新課程の教科書。英語コミュニケーション(という名称は「コミュニケーション英語」と並んでとてもセンスのない名称だということは言っておきたい)は、これまでと同様、あまり積極的に使いたいという教科書はなかった。面白そうな題材のある教科書はあったのだけれど、うちの生徒にはちょっと難しすぎる。

 

論理・表現(という名称はあまりにひどい)は、偉そうな科目名とはまったく関係なく、相変わらず中途半端な文法のテキストみたいなものが多くてがっかりした。1種類だけまともに使えそうなのがあった(うちの生徒にはちょっと難しいかなと思うけれど)。この教科書は現課程で英語表現という科目名になった時にも、もっともまともな教科書だと思ったのだけれど、文法指向の強い教科書に圧倒的なシェアを取られたせいか、改訂を機に文法指向になって独自性がなくなってしまった。今回はそうならないことを願っている。もう1冊は、現課程から気になってはいたのだけれど、思い切り文法指向の強い教科書をリストアップしておいた。これは中途半端に文法指向なのではなくて、潔く文法のテキストになっているところが良い。どうせ文法をやりたいのなら、中途半端なものよりもこのくらい振り切れていた方がいいんじゃないという話(誰も賛同してくれないと思うけれど)。

 

教科書の作成に関わって苦労してきた人々には大変申し訳ないけれど、すべての科目を学校設定科目にして教科書を使わない方が、うちの生徒にはもっとも効果的であるように思われる(たぶん、そうはならないだろうけれど)。