「意味順」の指向性

今年度の1年生はコロナ騒動による臨時休校があったものの、入学してから9月まで「意味順」の枠組みを使わせてもらって中学校までの既習事項の復習をしてきた。網羅的に文法の解説をして練習問題をやることと、「意味順」の枠組みを利用することとの決定的な違いは、前者が知識としての文法を指向するのに対して、後者は英文の産出を指向することだろう。9月下旬から与えられたトピックに基づいて書いたり話したりを中心に授業を進めているけれど(その前段として読んだり聞いたりがある)、「意味順」との相性は完璧。いや、数字的にもなかなか良い伸び方をしているようだ。英表の教科書をやるよりもず~っと良いと思うのだけれど、このノウハウが継承される見込みがないのがちょっと寂しい。