「意味順」のこと

「意味順」も終盤に差し掛かってきたところで夏休みに突入してしまった。個別指導では何度も「意味順」を使ってきたけれど、授業で一斉に使うのは今年度が初めて。教材そのものは何年も前にできていたのだけれど、なかなか授業で使ってみる機会がなかった。今年度は、機会に恵まれて、ようやく日の目を見ることになった。さて、実際にやってみると、いろいろと「ああすればよかった」「こうすればよかった」というのが出てくる。とりあえず、思い付くままに記録に残してはいるのだけれど、その反省を活かす機会が与えられるのかどうか。

 

「意味順」をやってみると、それなりに手応えがあって、今後の展開が楽しみではあるのだけれど、いまひとつ徹底できなかったところもあって(コロナ騒動の臨時休校の影響も大きかった)、もうちょっと行けたかなという気もしないでもない。それでも、例年よりはずっとましになりそうな気がする、たぶん。

 

昨年度まで関わっていた3年生がやってきて、英検の2次試験の練習をしてくれというので、1時間くらい付き合った。この生徒は比較的英語の得意な生徒だったのだけれど、実際に練習をしてみると、ボロボロでびっくりした。この学年では「意味順」はほんの何人かの生徒に紹介した程度だったのだけれど、ちゃんと意味順をやってあげられていれば、もうちょっと何とかなっていたんじゃないのか、とちょっと心が痛んだ(でもね、僕が主導権を握れる立場ではなかったし、それでも提案だけはしたのだけれど……)。