バレたか……

2年間付き合ってきた生徒たちの担当をはずれることになったことがバレて、生徒たちに文句を言われた。いや、僕自身も想定外で、まさかこんなことになろうとは……。想定外なところからグルッと廻って、今ではちょっとした高揚感さえ感じているのだけれど、2年間も付き合ってきた生徒たちを最後まで見届けられずに離れるのは(そう言えば前任校でも2年付き合って3年に上がる春に異動だったなぁ)、ちょっと寂しい気がしないでもない。

 

この高揚感がついに手枷足枷から解放されたことに由来するのは間違いない。この生徒たちの3年目に付き合うということは、手枷足枷で身動きが取れないことへの苛立ちを感じながら仕事をする1年間になるということでもあり、結果的には(自分の意志とは関係のないところで)顔馴染みの生徒たちを失うかわりに、ささやかな自由を手に入れたという形になった。まぁそれなりに複雑な心持ちではある。