英語表現の教科書

現在使っている英語表現の教科書は左ページに文法項目と例文があって、右ページに問題があるという、昔々の文法のテキストのような作りになっている。僕はこの教科書が大っ嫌いなのだけれど、この学校の先生方は大好きなようで、僕が異動してくる前からずっと採択されているようだ。このタイプの教科書はどうして左ページに解説がないのだろうか? 世界史の教科書で、何の説明もなしに出来事だけが羅列されていたら、たぶん、みんな文句を言うでしょう。生徒が文法について確認したくなった時に、この教科書を開いても何も解決しない。だから、授業と試験が終わったら、そのページは2度と開かれることはない。このタイプの教科書には、多くの場合は準拠した文法の参考書があって(実際には、参考書が教科書に準拠しているのではなくて、教科書が参考書に準拠しているわけだけれど。そして、このタイプの参考書はどういうわけか「総合英語」と呼ばれる。何が「総合」なんだかよくわからないが)、解説が必要ならばその参考書を見なければならない。そんなに文法を羅列した授業をしたいのなら、最初から参考書を持たせて授業をしたらいいのに。