もうやめたら?

英検のサイトには、アティチュードについて「『積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度』を評価します」とある。大学入試英語成績提供システムで利用される英検S-CBTではアティチュードも評価されるとのことだが、英検S-CBTでは人間を相手にした面接ではなくて、コンピュータに音声を吹き込むことになる。コンピュータを相手に「積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度」を評価できるのだろうか。僕には無理があるように思えるのだけれど、どうだろうか。何をどのように評価するのか尋ねてみたが、「非公表」とのことでわからずじまいだった(配点も非公表とのことだったが、現在公表されているものを非公表にするということは、評価方法も変更になると考えていいのだろう)。英検のサイトではS-CBTのスピーキングテストの動画が公開されている。これで「積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度」をどうやって示せばいいのだろう。

GTECはアンケートを回収している最中で、アンケートの集計後に何らかの発表があるのだろうけれど、英検が9月に予約を始める以上は、その前に詳細を明らかにしてほしい。大学側も9月までには外部検定の扱いを明示する責任があると思う。決められないなら外部検定を利用しなければいいだけの話。文科省はペナルティはないと言っているのだから。

全国高等学校長協会が「公平、公正に対する不信が払拭されていない」「実施団体ごとの検定試験の周知に計画性がなく、いまだに詳細が明確になっていない」と文科省に要望書を出したそうだが、この動きも遅きに失した感がある(それでも、動かないよりは良いと思うけれど)。