外部検定、ほんとにやるの?

いわゆる英語「外部検定」。導入の話があった頃から、うまくいかないだろうとあちこちで言ってきたけれど、懸念していた以上にうまくいっていない。大学側も困っているのだろうけれど、さっさと外部検定の扱い方を公表してくれないと、生徒も高校も身動きが取れない。何も決まっていない中で、業者だけが9月から予約を始めるとか無茶なことを言い出しているわけだ。大学側も扱いを決められないのなら、外部検定を使わなければいいだけの話。外部検定は使います、でも扱い方は決めていません、という姿勢は、受験生に対してあまりにも不誠実。大混乱することがわかっているのに(そして、結果的には自分の首が絞められることがわかっているのに)、それでも大学が外部検定を取りやめない理由がわからない(いや、だいたいのところは察しがつくけれど)。

英検もGTECも、これまで時間をかけて地道に積み上げてきたものがあるはずなのに、失うもの(あるいは、失ってしまったもの)は少なくないと思う。残念だけれど。